癌判明と心情3
□23日退院日
予定では22日が退院、だが家庭の事情で1日延期した。退院日も入院日の看護
師がお世話。ナースステーション前で、看護師が一言。「XXさんが退院されま
す。」看護師、職員が立って祝意と拍手を送る、少し感情がこみ上げる。
我が家まで排尿の我慢ができるか?!高速道で帰ることにした。駐車場に向かう
時に変な気分、退院と言うよりも何故か出所の気分。30分ほどで着。
尿は我慢できた。が、真夏、汗となって出ている。暫くして我が放尿弾は放たれ
た。便器に向かって血の塊、血尿を勢いよく放出。便器一面は真っ赤、ゼリー状
の大きな血塊も出た。これが更に酷くなるとこの塊は尿管を閉塞するから要注意
。急いで多くの水分を補給する。 暫くして妙子さんが我が家に到着した。
□26日
今日で手術から1週間が経過。手術から2日目には全ての管が外れたが、そこか
ら次の苦痛が始まった。その苦痛は3つ、①頻尿 ②排尿痛(血尿)③尿漏れ
頻尿は貯める許容量が少ないから起きる。排尿痛は排尿時の終末に起きる血尿。
手術後の尿意は、当初は10~30分間隔に起き、夜間も続く。排尿量をカップ
で計量、記録しなければならないが尿意をもよおすと直ぐに放尿し、計測不可。
だから30~50CCと目分量で記入+洩れ。
入院中は同部屋の患者に迷惑と思い、20~30分間隔の頻尿には大部屋のトイ
レは使わず、約15m離れた大きな共同トイレに向かい利用(夜間)。
頻尿でよく寝た記憶はないが眠くは無く、スポット熟睡しているのであろう?!
突然の尿意に排尿までの時間を制御出来ず、排尿の制御不能で失禁。だからオム
ツに頼ることにした。手術後1週間経過したが、未だこの3つの苦痛は完全に解
消されず、徐々に改善方向にある。頻尿の頻度は長くなり、尿漏れの失敗は未だ
起きるも排尿の制御をコントロール出来るようになってきた。この制御が出来る
と失禁は無くなりオムツ不要となる。
膀胱の容量は400mlほど、200mlほど貯まると尿意をもよおすという。
が、現在、起きる尿意は貯まった量に関係なく尿意が起きる。尿意から排尿まで
の制御時間が不安定で失禁する。が、この間が長く保てるようになってきた。
ツライ時折の排尿痛(血尿)は続いている。
日中、暑いと汗をかく。と、水分は汗となり身体は脱水症状で尿が凝縮され、血
尿となることから、常に水分補給に気を配り、エアコンも活用。
Web上にこれらの苦痛症状、数週間程度で治るとあるが個人差もあるだろう。
さて、癌と宣告されれば、死が頭を過ぎる。後期高齢者の年齢に迫り、身体に異
変が何時起きても良い年齢、抱える爆弾が何時爆発しても良い年齢と身構えた途
端、自爆した。我が持って生まれた死に向かう生命プログラムが動き出したよう
だ。