癌判明と心情2
□入院日18日
入院当日は祭日18日の11:00に入院。正面入り口は閉まっており、脇の通
用口から院内へ。名前を告げると待機室(個室)へ案内。暫くして担当看護師が
に来て入院病棟へ案内。7階西病棟の4人部屋へ。他3人は整形外科で入院中。
1人はブラジル人?!窓側のベッド、新幹線がよく見える。身体をシャワーで
洗い、昼食、夕食を摂り、21:00下剤を飲み、以降絶食。不安に思う1日。
□手術日19日
手術は9:00。浣腸をして完全排泄。手術着に着替え、エコノミー症候群を予
防する弾性ストッキングを両脚の下肢に装着。4階の手術室に歩いて向かう。
手術室の大きな扉が開き、広くて大きな手術室。手術ベッド上に仰向けに寝る。
天井には、径1m程の大きな照明が2基。指示された体形を取ると下半身麻酔の
開始。腰部に表面麻酔、次に麻酔注射を2~3回?! 感覚がなくなって行く。
感覚がなくなった状態で両脚の付け根に局部麻酔注射。手術中に脚の筋肉が痙攣
するのを防止する神経ブロック注射で手術に安全を期す。約30分余、麻酔に時
間を要したであろうか。下半身は全く感覚が無いが上半身は正常感覚を維持。
看護師を含め手術スタッフは医師を含め全7~8人?!眼前には幕を張られ、見
えない。頭上にはモニター1台の底部が見え、少し離れた斜め前にも24インチ
ほどのモニター画面。少し見えにくいが我が膀胱内の手術の様子が見える。尿道
から入れた手術器具、先端がループ状、電気で疑わしき腫瘍を焼き切っていく。
時折、火花が飛ぶ。次は先端がラグビーボールのような形状で焼き切っていく。
これは出血する血管を焼いているのであろうか?!止血のために。
こうして手術は完了。ベッドに載せられ11時頃に部屋に戻る。点滴と尿の管が
付いている。下肢にはエコノミー症候群を予防するためエアーで圧迫し、揉む動
作をしている。11:30頃、微かに左脚の感覚が戻る。右脚の感覚はそれから
約1時間後に戻る。身体は上半身と下半身に分かれ、更に左右に神経系統が分か
れて4ブロックのようだ。今日は病院食はないが食べることも可能、事前に買っ
ておいた小さなクーヘンを食した。
□手術翌日20日
朝から食事開始、完食。赤い尿が出ている。点滴は午前中で終わり。尿の管は、
明日、抜くことにした。尿の管を付けたまま院内を動き回る。膀胱内壁は火傷の
状態で血が止まらない。血の凝固で尿管が閉塞しないように飲み水、水分補給を
積極的に取るように指示。尿の管が入っているが、時折尿意を催す、が自らの意
思で排尿出来ず、苦しい感覚が襲う。抜いたら抜いたで苦痛が起きると医師はい
う。予定を1日遅らせ明日、管を抜くことに。手術から1~2日後、手術スタッ
フの1人が来室、用いた薬の効能書きを届けてくれた、抗がん剤である。
主治医から同癌の再発率は50%前後と聞いている。今後も定期的な外来受診、
検査が必要とある。そしてオムツ生活が始まった、7?年振りに。
身体に制約がなく自由である喜びを再認識。自由勝手に行動、活動したいもの。
今回、初診結果から入院日、手術日の決定とトントン拍子に進んだ。
この間に頭にあったのは増勢するコロナウィルス罹患、今後も定期的な外来受診
が続くがコロナに罹患しないこと、二つの重複する病は避けたいもの。