小さなレガシー
公立小学校では2020年から、中学校では2021年からプログラミング教育が始ま
った。必修化で1人1人にパソコンの配布も始まった。
そのプログラミング教材も市場に出回っている、各種の小さな教材ロボットが。
小生は歳とともに幼児化に向かっているからこの小さなプログラミングロボット
に興味が向き、面白く感じる。
小生の現役の頃は仕事柄、プログラミング技術は必須。とても古き50年前はリ
レーシーケンス制御、それから10年も経たずに電子式のPLC制御に進化。
この機械設備を動かすシーケンス制御も一種のプログラミング。
今から約34年前の我が小さなレガシーが残っている。当時、一寸した仕事でプ
レッシャーがかかった。生産技術職能に身を置き、生産設備の省人化、自動化を
進める職能。安定した品質で、安全で、安価な生産コストに精力を注ぐ。
正月、盆休暇の長期休暇は忙しくなる。大規模な生産設備の改善、改修、新設を
短期間で行うために。時には建物にも手を加える。
当時、電子基板を生産をする工程に無人車が走っていた。完成基板を納めるラッ
ク搬送は無人車。電子部品インサートマシンには上下に4つのラック入出力レー
ンがあり、内1つの出力レーンの完成品ラックのみ無人車が自動積み込み、搬送。
これを上下2段のラックを同時に搬送するように無人搬送車を改造する。ラック
の積み込みと降ろしの同時作業。制御担当は小生、一般の汎用的な制御ではなく
オリジナルな制御方式を採用していたから、無人車の製造元である尼崎の日立機
電を訪れ、情報入手。夏季休暇の正味4~5日で搬送車の制御改造を終えなけれ
ばならない。事前検討を加え、本番に備える。が、その間には裁判所にも出頭し
なければならず、暑さと精神面で疲れる。我が許しも、了解も得ずに独断で誰が
家裁に遁走した?!同僚は知らないが、とても疲れた記憶が残る。我很累了。
この無人搬送車の作業進化はその後も続く。パソコンとリンクし搬送車を物流制
御することになった。遊びのようで面白い仕事だ。製品、物の流れに従い、自動
で搬送車ルートを選び、搬送することにした。家に於いてもマシン語で試してみ
る。当時のPC8801パソコンに買い入れた拡張基板を入れ、ラジコンカーの
制御を試みる。畳の上を動き、眼前に迫り来るビッグホーン車に娘は驚き、後ず
さり。このパソコン作業経験を仕事に生かす時が来た。次なる自動搬送車制御。
PC作業、納期も迫り夢中になる余り首筋がどうも変だ。会社の診療所を訪れる。
この首筋の赤い点々、ヘルペスでは無いかと疑う。ヘルペス、調べると大の大人が
痛さの余り床を転げ回るとある。即、病院へ駆け込んだ。事前治療で痛みを覚えた
事は無かったが、頭部、顔が大きく腫れ、リンパ液が滲出。同僚は休んだらと進言
するも出勤を続けた。今も傷跡が少々。今となっては古き傷跡、良き思い出である。
小生、試験を受けるためにプログラム言語の学習をした。仕事の合間にも内緒で。
BASIC、アセンブラ(マシン語)とFORTRANを少し。制御に適したC言
語を少しかじったが諦めた。この情報処理分野は技術変化も早く、年齢的にも付き
合うのは諦めた。 先日、一寸聞いてみた、姪に。言語は何を理解できる?!
C言語にJavaと来た。当然付いていけない。姪はこの分野とは全く関係ない学
校に進んでいるのだが・・・。我が似顔絵のイラストが得意分野なのだが・・・。