巡礼を始める

なかなか思うように事が進まない。終活整理、ほとんど進まない、やる気の問題。気
が向いたら少しづつ整理。今日はその整理中に過去に何度か見たことがある物、よく
よく見ると封筒の表に西国第２９番札所とある？？？西国第２９番札所櫟野観音と表
書にある。西国２９番札所は松尾寺だが、なんかおかしい。この２９番札所、実は近
江西国３３ヶ所の霊場、何とも紛らわしい。この櫟野観音の般若心経の写経が出てき
た。般若心経の写経見本を下にして半透明の和紙を上に重ねて書き写す。書き写しだ
が良く書けている。勢いがあり小生には真似出来ない毛筆。親父は小生に比し字が上
手かった、毛筆も上手かった。昭和５９年６月とあり、今から３６年前に親父が書い
たもの。最後に「為」という文字がある。この下に、何の為に、目的の為にという意
味であろう、個々の思いをしたためる。親父は「健康保持」と書いている。古希７０
歳目前に訪れ、書いたもの。西国３３ヶ所や近江３３ヶ所巡りはしていないが、老人
会等、何らかのきっかけでこの寺に参ったようだ。親父は近くの標高１２０ｍ余の山
へ日参していた。歩数を目標に頂上を目指す、その頂上には北向岩屋十一面観音様が
祭ってある。参道で親父の名が入った幟をよく見たものだ。

さて、小生は６年をかけて西国３３ヶ所のお寺を巡礼、昨年末に満願。だが、寺巡り
は今後も続けようと言っていたが、これをきっかけに近江西国３３ヶ所の寺巡りを始
めようと考え始めた。西国３３ヶ所巡りのように盛んではないが、近場であり、訪れ
る寺は閑静で心落ち着く処である。この近江巡礼情報を観ると住職不在や人が常駐し
ていない寺もあるという。御朱印を頂こうか、どうしよう？！と思ったものの、やは
り御朱印を頂き、巡ることに決めた。不在で御朱印が歯抜け、いただけなかった、と
なるかもしれないが、巡った証となる。お布施の一つでもあり、経営苦しいお寺に少
しでも役立てばと言う思いからも。西国３３ヶ所巡りは多くは駆け足のように巡った。
湖国西国巡りはゆっくり巡り、古の歴史に思いを巡らすのも良いであろう。湖国の近
江について少しでも理解も深まるだろう。歴史的に近江は要衝の地である。
ただ、小生は歴史には疎かったが、歳とともに興味が増している。
コロナの影響下、閑散として閑静な環境下のお寺は感染リスクも少ないだろう。
ゆっくり妙子さんと車で県内の寺を巡ろう。ついでにその近くの古墳も巡ろうと思う
もの。いろいろ過去に思いを、タイムスリップすることもいいものだろう。
昨夜、テレビでは、いろんな思い、目的を持ち、長い巡礼の旅の様子を紹介していた。
１ヶ月余近く前にもグラフィックデザイナーの篠原さんが同行巡礼する番組を観たか
ら再構成の放送であるのだろうが、聖なる巡礼路を行く、フランス～スペイン１５０
０ｋｍ。今後もシリーズで放映されるようだ。