湖南三山巡り

テニスに向かう途上に常楽寺、長寿寺の行き先標示がある、向きを変えて走ると
善水寺の標示看板。この三つのお寺は国宝寺の湖南三山という、二人で訪れた。
三つのお寺の創建は奈良時代の708年~748年。阿星山の麓にある天台宗系
常楽寺、その隣にある天台宗の長寿寺、更に車で20分ほどの所にある岩根山
麓の天台宗善水寺常楽寺には三重の塔があり、長寿寺には三重の塔跡がある。
各お寺、境内は広いが、各1時間前後の見学、散策を楽しんだ。
長寿寺はひっそりした寂れたお寺という印象、その対面にある小さなお寺の十王
寺は檀家信徒が集まって賑やかにお勤めの最中、対照的。

常楽寺

観光シーズンを過ぎ、観光客はちらほら、ゆっくりと見学できた。各堂内には重
要文化財の仏像がいっぱい鎮座。一木、寄せ木造りの奈良、平安時代の仏像が間
近で観られるが、京都の有名寺と違い、管理が行き届かない様子。本堂や仏像等
の傷みも見られ、本来、山門にある2対の仁王像はやむなく本堂内に安置してい
るお寺も。各寺の本堂の屋根は檜皮葺、古い建築物、補修、建て替えも技術を伴
い大変。より以上の文化財保護の必要性を感じる。地方寺に必要なのは資金、一
番の収入源は観光客、土産品、寄進、拝観料等々。住職も維持管理の資金の工面
で大変だろう。善水寺では住職自ら同寺の詳しい説明を二人を前にして頂いた。

我が年齢上10年遅しだが、この様な近くの国宝寺のボランティア作業も楽しい
だろうと思った次第。木々多く、静寂で自然いっぱいの境内の草刈り、清掃、環
境整備、簡単な保全作業などの我が興味ある仕事も多いことだろう。仏像の前に
座り、何とも言えぬお顔をじっくり拝見、1300年前の時代を遡り、静寂の中
で勝手に当時を想像して心安らぐ短い時間の別世界。おにぎり持参で巡った。

善水寺
善水寺

湖南三山、平成16年、石部町と甲西町が合併し、湖南市が誕生。平成17年に
この三ヶ寺で「湖南三山」を立上げ、毎年、秋の紅葉時期に「湖南三山めぐり」
を開催とある。
秋には東近江市の70年ぶり、50年ぶり開帳の東近江の二寺を訪れる予定。

蛇足:いつも物静かな連れ人、6月だが五月蝿い、不要吵、Be quiet.を我連発。

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