静かなる有事

テニスを始めて35年になろうとしている。始めると習慣になり辞められない。
黄色いボールを自在に操りたいと努力することに面白いのだろう。
また仲間があっての競技、会話による交流も生まれる。そして何と言っても健康
面、精神的にも肉体的にも頭も使い、とても手軽で健康的な大衆スポーツ。
現在、老生は2つのクラブに加入、約3時間/日で週1~3日楽しんでいる。
今年は癌で入院、手術を受けた。既に終えた?!今現在も、か知らないが、我が
免疫細胞はがん細胞と闘っている?!免疫細胞活性化のためにも過度の疲労を避
けて楽しむ。命があればあと数年はテニスに興じることが出来ると思っている。
このテニス、引っ越しの16年前は能登川TCに長年在籍、楽しんだ。
今年もクラブからお声が掛かり、遠方1泊合宿に参加。メンバーをよく知るが、
最近、この能登川TCに「静かなる有事」を感じる。現在、メンバーは9人。
土・日、祭日の練習参加者は4名前後と参加者は少ない。メンバーの平均年齢は
70~71歳、現役1人を除くと73~74歳とメンバーは高齢で女性メンバー
は不在。新たなメンバーの加入はなくメンバー固定で新陳代謝はゼロ。
最近、プレーを主導する1人が病になり更に活力低下。経費も苦しく練習時間を
減じるという。(老生は能登川TCのLINEメンバー、情報を入手)
以前、メンバー1人に提案した。土・日の1日と平日の1日の週2日を練習日と
したらと。連日練習より隔日練習が身体、健康、家族にも良いだろうと、経費面
でも。そして刺激のためにも女性メンバーの勧誘をと。
クラブはWelcomeなのだが、問題は新たなメンバーが増えないこと。
 一方の老生、2つのクラブに入り、週1~3日テニスを楽しんでいる。
一つは野洲川河川敷の野洲のTC(平日)と加入1年を迎えた湖南市の北山台T
C(週末)。難点は距離的に少し遠いと言うこと。だが楽しいと言うこともあっ
て高速も使い30分前後かかるも足が向く。野洲市のスポーツ全般の運営主体は
NPO法人、この法人が運営する組織活動の効果はとても大きく、野球、サーカ
ー、卓球等あらゆるスポーツ活動の中心拠点で周辺市町村を巻き込んでいる。
両TCのメンバーには加入クラブ以外で活動、練習しているメンバーも多い。
故に他のクラブとの交流による情報交換、紹介、メンバー勧誘、移動も起きる。
北山台の最高齢者は79歳、木曜日に練習に来ないかと誘う。他日でも練習して
いるようだメンバーは。野洲川河川敷のコートでも平日テニスを楽しむグループ
、クラブも多い。ビジター参加も可能であり、やろうと思えば、老生も毎日テニ
スに興じることも出来る。1歳上の知人は週5日、1日中テニスと言う。
 終わりに能登川TCの現状である。閉鎖的ではないが結果的に閉鎖的。
外から観ると我がテニス環境と比較するからいろいろな違い、問題点に気付く。
例えるならば琵琶湖に浮かぶ孤島のテニスクラブ。島外との交流、刺激のない仲
良しクラブ。周辺域にクラブが少ないことも原因?!どんどん個々が島外活動を
増やして刺激を受け、他クラブとの交流でメンバーの勧誘を図る。とは言っても
メンバーは高齢で行動は消極的で億劫?!次を担うメンバーも不在。
諦めの境地?!悲しい哉、ジリ貧の消滅しかないのだろうか?!
技量の差もあって難しい一面もあるが、他クラブと合流するのも一法。メンバー
の心身健康のためにもテニスの継続、集団活動が大事だ。ガンバレ能登川TC。
人口の塊の団塊世代が75歳の高齢となり、同世代以降の人口減もあって全国的
にこの様なことが起きているのであろう、このスポーツ分野に限らず。そして今
、とても人気の施設がある、団塊世代の小生が今年お世話になった病院である。
「静かなる有事」と言われる日本の人口減少、急速に縮小社会に向かっている。
社会の活力は低下し、今後いろいろな歪みによる問題も生じてくるのだろう。

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