2022新年会
コロナはいろいろな予定に影響を与える。例年1月に行っていた3人の新年会、
今年はコロナを横目に引き延ばしていた。遅くとも2月中には行いたいと22日
に決定、2022年2月22日。予備日は28日。Go to eatの使用期限
が2月末まで、消化しなければならない。当日までに1人でもコロナに感染すれ
ば開催に支障が起きる。いつもの割烹店には直前の5日前に料理を注文。
最悪、感染し延期となれば3月にもズレる。eat券の支払いを2月中に済ませ
ておく算段もしたが、その懸念もなく無事、遅き絆の新年会を開催。
11時から茶会、13時から食事会。遠方来、当然、時間通りに事は運ばない。
30分遅れるであろう、が60分余の遅れとなり予定も狂う、だが想定内。
妙子さんのお点前でしきたり、作法に則り茶会を開始。上座は正客だ、と言うこ
とで兄の小生を差し置いて妹が座る。妙子さんが用意した御菓子を2種類ある懐
紙の1種を敷き、大皿にある和菓子を箸で懐紙の上に取る。お先に、の一言を隣
の小生に挨拶し、妹が先ず御菓子を、次に小生という順番。妙子さんの教えに倣
い茶道マナーを習うも覚えようという意欲が低いからなかなか身につかない。
こうして味わい深く一服のお茶を戴く。昔からの決められた茶道の作法、回数を
重ね作法を少しは会得したいもの。今回の催し後、もう少し茶道の作法を知ろう
という意欲も湧く。妹は小生より知っている。先生と生徒のレベルを合わせたい
ものだ。この作法、Web上には多くの記事、詳しく紹介されている。
さて、ウォーキング帰りに時折立ち寄るMさん、語学の他に昔学んだ古典を学ぼ
うとも言っていた。それに呼応、小生も日本文化の歌舞伎や能、狂言に興味が湧
いていると。全く興味が無かったこれらの芸能、文化、70歳前頃に何故か無性
に興味が出て来た。何故だろう?!能、狂言の舞台も観に行った、がコロナ禍で
現在は中断中。茶道は日本の古い文化。妙子さんはこの茶道具一式を我が家にも
置いている。茶道の場、道具等の事前準備、後始末作業に時間も掛かる。
鋳物の茶釜は素手で持ってはダメ、と五月蝿い。釜で湧かせた残り湯、鉄分も溶
けているから捨てないで、とアドバイス。茶会当日の前後作業も大変だ。
茶会の次は食事会。座敷机を据え、お膳を並べる。価格に対する料理内容の良さ
にいつも二人は驚く。この辺りは小生の知る限り3店舗ある。だから競争が激し
い、と説明。料理量を落としているが食べきれない。3~4年前に比べてランク
を落としたが食べきれない。日本料理は目でも食べるもの、美味しく戴いた。
抹茶を戴き、料理を食する。我等高齢者の新年会、絆を確かめ合う以外に重要な
目的もある。我々の家庭環境、条件下で今後、歳とともに身体に起こるであろう
想定とその対応、心の準備。また今後しておかなければならないことなどを確認
。無事何とか病も切り抜けた、が次の関所は身体機能の低下、歩くのも大変だ、
と誰もが通る道。人口の多い団塊世代の老後社会は険しいと言う認識の共有。
作家曾野綾子さんの一言を思い出す。介護が十分に受けられず放置される恐れも
起きる、と警告する。受ける側とする側の需給ギャップ、する側の数が足りない
。生まれてから墓場まで競争の受難の過密世代、戦争後遺症である。