過密なる世代
本記事のネタは新聞記事から触発、ヒントを得て書くことも多い。今日も新聞か
ら。トップ記事はシリーズ「生き、逝く」の「在宅死」。ノーベル物理学賞を受
賞した益川敏英さんが、昨年亡くなった81歳。前触れもなく歯が抜けた。
ステージ4の上顎歯肉がんという。余命半年と宣告され、手術か放射線治療の選
択を迫られ、放射線治療、だが家族に見守られて自宅で亡くなった。
4ヶ月ほど前、常飲薬の血圧の薬をもらいに行き、突如血液検査を勧められ、
断れず、採血のみだから受けた。特に大きな異常はなし。市から受診督促の葉書
も届き、先日は朝食絶食で特定検査を4年振りに受診。肺のX線、大腸がん、尿
、血液検査に身体測定。身長はやはり-4センチ縮小。
待合室で座わり、眺める。と当然ながら小生のような年寄りがいっぱい。我々団
塊世代が大挙して診療所と親しくなっていく。当然ながらの大人口の団塊世代、
今のコロナウィルス対応ではないが、医療の、介護施設の受給バランス、質も崩
れる?!人手不足で医療体制が追いつかない?!団塊世代が75歳以上の後期高
齢者になるのが2025年の2025年問題。現在、日々平均して4,000人
近くが亡くなっている多死社会(2024年以降年間150万人)。この医療の
需給ギャップの影響もあるのか、自宅で死を迎える「在宅死」を20歳以上の男
女の約70%が希望している。しかし、令和2年に亡くなった人の「在宅死」は
15.7%。理想と現実には大きなギャップがあるという。
昨日の新聞に今年の高校の二次の進路志望調査結果が載っている。我が母校の
定員は各科120人×2、80人の計320人。小生の頃は10%増の132×
2、88人の計352人。妙子さんの母校は現在320人、当時は確か550人
の定員、膳所高と共に。我々の頃は、普通科高校の入学には学区規制があった。
工業高校に学区規制はない。だから虎姫や伊吹、西浅井、山科などからの入学者
もいた。当然、下宿生活。現在、普通科高校、私立校の数も増え、普通科高校の
入学規制もなくなっているという。だから高校の序列化も進む。
彦根、湖東域から膳所高を目指す者もいて、出身校の地盤沈下に悲しんでいる。
団塊世代の小生の中学校のクラス人員は45名、8クラスで350~360人。
妙子さんの中学では1クラス50名という。テニス仲間の北海道出身者、クラス
60~65人という、本当?!と疑う。
この3年間の団塊世代を外れると6クラス、250~260人と減少。兎に角、
我々塊世代は仲間が多い。一生涯が競争と言われ、入学、入社、出世、結婚から
墓場に至るまで他世代より狭い門を通って来た、来ている、過密なる電車痛勤に
も耐え、日本を高度成長へと導いた。あっという間だった・・・。
この世代は、間接的に戦争の影響を受けた世代。給食の不味い粉ミルク世代。
当然、この塊世代3年間の前後世代も後年にこの多い人口の影響を受けることに
なる。この様な遠い将来社会、今始まる超高齢化社会を見据え、国は70年代に
先手を打って多くの医科大学を新設。1県に1校を目指した。
妹も妙子さんも小生も団塊世代。この先、どのような残り3年~20年?!とな
るかは知らないが、あるがままに・・・生きていくしかない。
全ては「神」がお決めになることだ。全てはこの「神」だが、人の死、順当なら
ば年齢順にあの世に召される。がしかし、必ずしも順当とはいかない。親の前に
子が先に亡くなることもあり得る、突然の事故死もある。誰が死ぬ順番、時期を
采配しているのだ?!都合良く説明の便宜上は「神」。死ぬ時期、順番等を采配
している。更に結婚も。生涯の伴侶もいろいろ紆余曲折もあろうが、「神」が生
涯縁を決めている、となる、と思っている。
*参考記事 尊厳死