天平文化を楽しむ

大和の国2ヶ所を訪れた。長谷寺と第73回正倉院展。老婆(ラオポ)、妙子さんの
願いに負け、3回目の西国88ヶ所の長谷寺行き。午前中のG・Gを楽しんだ後
、午後からの正倉院展行きが、長谷寺も増え、9時過ぎに出発。しかし、彼女の
荷物は多い。お茶等以外に何故か2Lのミネラルペットボトルまで積み込む。
ナビ任せで先ず目指す目的地は長谷寺。ナビ到着予定時刻は約2時間後の11時
半前。この長谷寺、今ご本尊の十一面観世音菩薩立像を特別拝観できるという。
そのお御足に触れて祈ると願が叶うと言っている。ナビ案内で高速を走り、到着
時刻が少し早くなってくる。がしかし、インターで分岐ミスに即気付く、平野方
面とあり到着予定時刻が大きく遅れた。次のICで一旦高速を降り、反対側の上
り高速に上り、戻ることに。こうしてほぼ予定時刻に長谷寺に到着。

仁王門
登廊

長谷寺を14時頃出発の、約2時間半の長谷寺参拝計画。最近の駐車場に車を停
め門前街を通り長谷寺に向かうも参拝客は少ない。平日であるも少ない。コロナ
禍でシャッター閉の店も見える。だが事前に調べ、この店で草餅を買う、この店
で柿の葉寿司、ニューメンの昼食を頂こうと算段している老婆(ラオポ)妙子さん。
で尋ねた、御朱印帳は?!車に忘れた!!初記帳なのだがもういいと諦める。
入山と本堂・本坊大講堂特別拝観券で観て回る。旅行会社利用による西国33ヶ
所巡り
以来の久しぶりだが記憶は薄い。33ヶ所団体巡りでは多くの時間は採れ
なかった。紅葉時期を迎えた山里のお寺の境内、国宝の本堂内を巡る。
お寺の境内は何時来ても落ち着く。

本堂入り口
本坊

観音様とご縁が結ばれたとする結縁の五色線という腕輪を手首に付け、本堂に入
り、廊下を歩き、庭を眺め、特別公開の国の重要文化財の十一面観音菩薩立像の
お御足に触れ願掛け。それにしても間近で見上げる高さ10m余の大観音立像の
バカでかい大きさには驚く、良くも造ったものだ。近江国高島から来た楠の霊木
を用い3日間で作り上げたとある。天平5年(733年)に開眼法要。落ち着い
た広い境内、ボタン、あじさいの花の寺でも有名、多くの苗木が植わっている。
こうして少し時間を気にしながらもゆっくり観て回り、寺を後にする。
妙子さんは事前に調べた門前街の目的とする店で草餅を買い求め、次に昼食に目
的とする店を勧める。ナビで設定するも変化がない。駐車場で尋ねるとここです
という目と鼻の先にあった。遅い時間の腹ごしらえを済ませ、次なる目的地の
倉院展
が開催されている奈良公園の国立博物館に向かう。順調に3時頃に着くも
駐車場が少ない。博物館前にある氷室神社の駐車場へ。入場は16時からだが、
まだ時間が50分余あり、多くの鹿がいる公園内で暫し休憩。 眼の前には、
Free baggage storageとあり、預けよと妙子さんに勧めるも頑と手放さない。
入場で並び始めた。あっという間に長い列が出来はじめた。名前の入ったチケッ
トを受付で提示し入場して並ぶ長い列。館入り口で再度チケットの提示を求めら
れた。が、つい先程受付で提示したチケットを紛失、一騒動の開始。妙子さんに
、渡した?!だろう。私はもらってません!!止められ脱列、後列が追い越して
いく。妙子さんの詰め込んだバッグ内を探すも無い。すると若者が新聞の処にチ
ケットがありましたよ、と言う。係員と向かうとチケットが有った!!列の途中
、読売新聞が見開きタブロイド版の展示品記事を発行、取るのを忘れ、列を離れ
て取りに戻った時に落としたようだ。誰も余分な他人の記名チケットは不要で放
置。だから物を詰め込んだ余計なバッグは預けよ、と勧めた、結果的に。我が輩
がバッグの中身に疑念を持つ由。その雑然としたバッグ内をさらけ出し捜す醜態
騒動、行列の面前下で。我がチョンボ。良き思い出作り、記憶の演出をした?!

長谷寺 境内
奈良国立博物館 正倉院展会場

時間指定、入場人数制限の宝物展、710~784年の聖武天皇ゆかりの品物、
宝物を55品展示。長谷寺も博物館も写真撮影は禁止、脳に記憶する。
しばし、この時代を想い、偲ぶ。説明書きでは東大寺の大仏開眼法要を祝う催し
で用いた品々のようだ。当時の大仏建立(752年完成)は一大行事。これらの
品物の衣装、供物、盃(酒)、お香、音楽で開眼法要を華やかに盛大に祝ったの
であろうと想像する。展示品の詳しい事は書物で調べるしかなく、寸法、重さな
どの具体的な表示は無かった。
展示品の目玉である螺鈿紫檀阮咸は琵琶のような弦楽器、当時の弦の材料は何な
のであろうか?!響く胴の部分は空洞?!疑問が残った。竹製の刻彫尺八とこの
螺鈿紫檀阮咸による演奏の音色が会場内に流れていた。衣類を始め良く保存され
ているものだ。墨書きは筆による漢字であるが意味も一部判読できた。
こうして18時頃に博物館を出て帰途へ。博物館で妙子さんはまたも記念品を買
った。辺りは暗くなり、荷物を我が輩に預け一寸おトイレの臭い付け。駐車場に
向かう途中、記念品が無いッ!?荷物を置いた処まで戻り、無事に保護した!!
日本良い処。いろいろハプニングが起きた、起こした。帰りも京都市内方面に誘
導する古くなったナビに惑わされ、一度高速を出、入る方向修正して無事帰宅。
尚、長谷寺の高さ10mの十一面観世音菩薩立像は733年、高さ15mの東大
寺の大仏座像は752年に完成している。隆盛、華やかな奈良時代の天平文化

*関連記事 「一言」 2021.11.2  2021秋 

証拠写真

何故か何時も多くの荷物を抱え込み
参詣する妙で不思議な古女
京都 醍醐寺にて(2019.11.26)

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